一年に渡ってメイドとメイディアン、それからメイディアンを巡る者たちの物語を描いていきましたが、いかがでしたでしょうか?
完結にあたって語りたいことはたくさんありますが、とても一記事には収まらないのでこの辺は後日裏話として書く予定です。
なお、支援絵としてののぇ様からpart.68の一場面をイメージしたイラストをいただきましたので、表紙としてこちらにも掲載しました。
(※「スノウ・ドロップ~夢見草に導かれて」の概要でも紹介しています)
開花祭から数日が経ち、夢現の館は徐々に静けさを取り戻しつつあった。
そんな中、シエルはある人物のために手紙を書き綴っていくが…。
夢現の館では、元の世界に戻るためのゲートの準備が着々と進められていた。
別れの時が刻一刻と迫る中でシエル、そしてウィステリアは何を思うのだろうか…。
それぞれの「さよなら」が響く中、瞬く間にメイドたちは光に包まれていった。
そして、数多のメイディアンの祈りと共に、向こうの世界に通じる門へと吸い込まれ姿を消した…。
シエルたちとの別れから二年が経った頃、一通のボトルメールが外界調査局を通して、アディカの元へ届けられた。
その内容から「シエルがクラフターとの暮らしを始めた」と知ったアディカは、いつか届くと信じてその返事を書いた。